2009年12月29日

同盟相手とその母

今月20日の夕方から21日の朝にかけて名古屋を訪れた。
18歳の夏に滞在したニュージーランド(NZ)での友人と会うため。

名古屋駅で待ち合わせ、友人の地元・七宝の店で
絶品のヒレカツ(味噌)を食べた後、
友人の実家である寿司屋のカウンターで友人父母と呑む。

そのときに見た久しぶりのNZでの写真。
1ヵ月とは思えないほど濃い時間の記憶がふっと立ち上がる。
と、同時になにか違和感を覚える。

友人のお母さんの言葉でそのなにかに気づく。
「このときから今までちゃんと自分をつくってきたんだね」
「いまと違ってこの写真の顔はあんぽんたん」

なるほど。そうか。
フラストレーションを何にぶつけていいのかも分からない、
かといってジタバタして何もない自分をさらけ出す勇気もない、
無いものねだりと言い訳ばかりで、自分から何も変えようとしない、
そんな空っぽな自分が写真には見事に切り取られていた。
そして楽しかった思い出の光景と空っぽな自分の表情とが合わさって、
妙な違和感を醸していたのだ。

ひるがえっていまの自分を考えてみる。
その頃と比べてどれだけ変わったろうか。

魅力的な人たちと出会い、世の中の動きの一端に触れ、
膨大な歴史のなかで積み上げられてきた智恵も少しはかじった。
ちょっとばかりの経験を積み、ささやかな痕跡もつくってきた。
それによって見える世界は確かに変わった、けれど…。
正直なところ、根っこではどれほども変われていない気もする。

もっと正確にいえば、殻を壊そう壊そうともがいて
ようやく少しだけひらけてきた世界を前に、
尻込みして殻のなかに閉じこもろうとしている感覚。
言い訳して、ふてくされて、逃げ出そうとしている。

それに気づけただけでも仕事の合間に半日だけでもと
名古屋にきた意味は大きかった。
なんとなく掴みきれずにいたものの輪郭がはっきりと見えた。
昔の写真と思い出話の思いがけない効用に気づいた名古屋訪問だった。

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2009年12月20日

クリスマス奪還作戦!?




クリスマスを前に「Advent Conspiracy」というムーブメントが
アメリカを中心に盛り上がりを見せているようです。

Adventとはキリスト教の暦のひとつで、
日本では「待降節」と呼ばれるもの。
11月30日に最も近い日曜日からクリスマス・イヴまでをいい、
この期間にクリスマスを迎えるための準備をするとのことです。

ただし現代ではイエスの降誕を祝うための準備よりも
子どもたちの目を引くプレゼントを買い求めることに
忙しい季節となっているのはご存じのとおり。

そんな消費のための「特別な日」となったクリスマスを、
もう一度、本来的な意味での「特別な日」として取り戻そうという
牧師さんたちの野心的な運動が、このAdvent Conspiracyです。

詳しい内容については公式サイト(英語)を見てもらえればと思いますが、
こうして社会のあり方に警鐘を鳴らすメッセージを送る
規範として(キリスト教に限らず)宗教は必要なのではと感じます。
(もちろんその警鐘自体が扇動的であってはいけないし、
 それを受け取る側にも相応のリテラシーが必要ですが)。

ちなみに、冒頭に配置したYou Tubeの動画は、
Advent Conspiracyの2009年のプロモーション動画です。
グラフィックが洗練されていて、編集のテンポもよいので
ついつい最後まで引きつけられてしまいます。

このほかにも公式サイトでいくつかの動画が見れるので、
よかったらそちらもどうぞ。


Advent Conspiracy http://www.adventconspiracy.org/
Advent Conspiracy 2009 Promo Video [You Tube] http://www.youtube.com/watch?v=LkTyPzRzuwc&feature=player_embedded

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2009年12月11日

世界人権デー

きょう、12月10日は「世界人権デー」。
61年前のこの日、「世界人権宣言」が国連総会で採択されたらしい。
その記念日であるきょうは、イベント取材等々で人権づくめの一日に。

明け方まで人権がらみの原稿を書き、午前中の打ち合わせをはさみ、
14時からお台場の日本科学未来館で開かれたグローバル・コンパクト・
ジャパン・ネットワークのシンポジウムを取材。

予定時刻の17時を少しはみ出してシンポジウムが終わると、
いったんエコプラザに戻り、今度は自転車で広尾へ。

19時からJICA地球ひろばで開かれたアムネスティ・インターナショナル日本の
「CSRレポート評価セミナー2009」を取材。

撮影したRAWデータを現像したり、資料を見返しているうちに
終電をキレイに逃していまにいたる。

人権は専門外なので、かなり消耗はしたけれど、
その分得られたものも多くて充実感はあった。

国連グローバル・コンパクトにしても世界人権宣言にしても、
その理想は素晴らしいし、そこに向かって世界が動いていけばいいと思う。

とはいえ、その理想と実際の(日本)企業のCSR活動とのギャップは
あまりにも開きがあるように感じた。

そんななか白石理さん(元国連人権高等弁務官事務所人権担当官)の
基調講演はとても興味深かった。
理念的に人権というものがとてもよく分かったし、
企業がそれに取り組む際の指針も見えた。

なにも差別を受けたり貧困にあえぐ人ばかりでなく
すべてのひとに関わるもので、ひとりひとりが社会の中で歓迎され、
より良くいきるためのもの。
そうとらえれば、違った見方をすることができそうだ。

夜のセミナーで登壇したアムネスティの人のスタンスは
企業側からすれば厳格すぎたようで「そうはいっても現実はね…」
みたいな声もちらほら帰り道で聞かれた。

僕も企業担当者ならそう言いたくなったかもしれない。
けれど、アムネスティの人たちはアレで良いのだと思う。

近所の頑固親父みたいな存在が厳しく叱ってくれる
ことでみんな大人になっていくのだし。

肝心なのはふれ幅のある意見がさまざまな方面から提出されることと
それらが正しく議論されることだと思う。


グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク http://www.ungcjn.org/
企業における人権・労働への取り組みについて―グローバル・コンパクトの理念をいかして― http://www.ungcjn.org/inf_01.html
アムネスティ・インターナショナル日本 http://www.amnesty.or.jp/
CSRレポート評価セミナー2009 http://www.amnesty.or.jp/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000002648

なによりの疑問
posted by wiggler at 02:17| Comment(2) | memos | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月10日

最近の出来事について 2009.12.09

最近の出来事について

■水上旬さん

学生時代からお世話になっている方の結婚披露パーティで
現代アーティストの水上旬さんという方と出会う。

一次会でのパフォーマンスがあまりに印象的で、
二次会のほとんどの時間を水上さんとお話をさせていただいていた。

「生きているということは-ingである=状態であり、ゆれ動く」
「誰が最初にやったかを言い争うアートに興味はない」

固定して、あるいは固定しようと考えるから無理が出る。
(19から使ってきたwigglerのハンドルネームへの思いを強める)
差異よりも表現の根元にあるものを問うていきたい。

2時間近い会話のなかで、失礼なことや恥ずかしいことも含め
からだ全体でぶつかっていける自分を感じて嬉しくなった。

経験豊かで、率直で、やわらかな水上さんのことばは、
まっすぐに僕の中に入ってきたし、恐らく僕の言葉も届いていたように感じた。
竹内敏晴さんが言う「他者と合一する」感覚に近づけた気がした。

今度、名古屋に行く予定ができたので、
またお会いして酒を酌み交わせれば嬉しい。


■竹内敏晴『ことばが劈(ひら)かれるとき』

ボスに薦められ、つい最近読了した本。
そこに書かれていた「ことば」はとにかく新鮮だった。

幼時にかかった耳の病のために音とともにことばを失っていた筆者が
熱を込めて語りかける「ことば」を獲得していく壮絶な過程と
そこから浮き彫りになる本質的なことばの姿には衝撃を受けた。

とても抽象的で高度な概念がフィジカルに根ざした言語で
ここまでリアリティをもって表現されていることに驚く。

この本については、改めてどこかで書いてみたいと思う。

竹内敏晴『ことばが劈かれるとき』 http://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%B0%E3%81%8C%E5%8A%88-%E3%81%B2%E3%82%89-%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%8D-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%AB%B9%E5%86%85/dp/4480021787


■もうひとつの人権問題

先日、世界で最も有名であろう国際的な人権NGOの
日本支部の職員の方と打ち合わせでご一緒した。

打ち合わせがすすむうち、話題はいつしか死刑制度に。
そのなかでとても印象的なことばがあった。

「自分や家族が被害者になるかもしれないという意識はあっても、
 加害者になるかもしれないという意識はほとんどない」

日本で死刑廃止を訴えると寄せられる反論のほとんどは
「自分の親や子、大切な人が殺されたらどう思うんだ?」といった
遺族側のみにフォーカスした感情論という。

もちろん遺族感情は死刑制度を考えるうえで、もっとも慎重に
考慮されるべきものの一つであることは間違いないだろう。
ただし、片側からしか物事を見られなくなった場合、なにか大切なものや
致命的なリスクを置き去りにしてしまうことは避けられないように思う。
冷静さが介入できないほど感情的になってしまえばそれは決定的。

死刑制度の是非についてはさまざまな意見があってしかるべきだと思うが、
人の尊厳に大きくかかわる問題だからこそ、
柔軟な想像力とデリケートな判断力は忘れないようにしなければ。

そして、この想像力の欠如はこの問題のほかにも
いろいろな局面に当てはまりそうだ。

posted by wiggler at 04:32| Comment(0) | memos | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月08日

「森のめぐみのデザインスクール&コンペ 」のお知らせ

港区主催
「森のめぐみのデザインスクール&コンペ 」のお知らせ
-TREES PLEASE ME! SCHOOL & COMPETITION-

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2009年12/12(土)締切!スクール参加者30名を募集中!
http://www.migumi.jp/
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日本を代表する大都市として、
間伐材活用を積極的に推進している東京都・港区が
「森のめぐみのデザイン運動(通称:み組)」をスタートしました!!

その一環として「森のめぐみのデザインスクール&コンペ
(通称:み組のデザインスクール&コンペ)」を開催。
現在、30名のスクール参加者を募集中です!

応募資格さえ満たしていれば、どなたでもご参加いただけます。
あなたもぜひ、“木のデザイン”にチャレンジしてみませんか?


■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■◆■

1. 森のめぐみのデザインスクール&コンペ、発足の背景

────────────────────────────────■◆■

日本は2500万ヘクタールもの森林を保有している、
世界でも有数の森林大国。
そのうちの40%にあたる1000万ヘクタールは人工林です。

人工林を森として大切に育て、守っていくためには、
人の手による「間引き(間伐)」を始めとした手入れが不可欠です。
そして同時に、その課程で生み出される「間伐材」の消費が重要課題です。

港区はこの問題にいちはやく着目し、「みなと区民の森」の整備、
区民の森から伐り出された木材を活用した「港区立エコプラザ」の誕生など、
日本の森を再生する取り組みを始めました。

ゆたかな森林資源をもった市町村とのネットワーク
(『森と水のネットワーク会議』http://www.uni4m.jp)ができ、
全国からスギやヒノキやカラマツがあつまる体制づくりもすすんでいます。

そんな日本の木を、デザインの力によって、
もっと都会の暮らしに身近なものにできたらと考えました。

◇ さらに詳しい情報はこちら ▶▶▶ http://www.migumi.jp/


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■ 2. 森のめぐみのデザインスクール&コンペ、イベント概要

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★ 参加者30名限定 <参加費無料> ★

木のデザインのことを学びながら、作品づくりにチャレンジすることで、
間伐材、そして国産の木材への興味や理解を深めてもらうイベントです。

2010年3月20日〜3月31日の間、港区立エコプラザにて実製作を
行なった実物大の作品を展示。2010年3月19日に港区立エコプラザにて
実物を見ながら、公開審査会を行ない各賞を決定します。
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★ 応募資格 ★

「み組」のひと↓
1. 港区にすんでいる
2. 港区でまなんでいる
3. 港区ではたらいている(ボランティア、不定期の仕事でも可能)
このいずれかに該当するひとで、
プロ・アマ・学生、年齢・職業を問わず、
デザインに関心のあるひと。
図面製作等の専門知識は必要ありません。

◇ いますぐエントリーする!! ▶▶▶ http://www.migumi.jp/

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★ 応募方法 ★

応募者はまず、エントリーシートに
自分のアイデアを記入し、事務局に送付します。
事務局による審査に通過した人がスクールの参加資格を得ます。
受講生は、スクールに参加し、アイデアをカタチにし、
『みなと森と水ネットワーク会議』(http://www.uni4m.jp)に参加する
自治体に提供していただく木材で、実物大の木の作品を製作します。

◇ いますぐエントリーする!! ▶▶▶ http://www.migumi.jp/

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★ 審査員&コンペの賞について ★

審査員:清水慶太氏、熊谷有記氏 他(随時決定していきます)
特 賞:1点 ▶賞状ならびに副賞として港区共通商品券10万円分
部門賞:数点 ▶賞状ならびに副賞として港区共通商品券5万円分
参加賞:スクール参加者全員
▶賞状ならびに副賞として港区共通商品券1万円分

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★ 応募〆切 ★

2009年12月12日(土)必着

★ 送り先 ★

「み組」デザイン事務局 design@migumi.jp

審査結果は12月19日(土)に各応募者に通知します。

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◇ Webサイトをチェック!! ▶▶▶ http://www.migumi.jp/

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/ | 【12月初旬に「み組」Webサイトをリニューアル!!】
| ̄ ̄
| 現在、「み組のデザインスクール &コンペ」Webとして
|    開設されているwww.migumi.jp。このサイトが、いよいよ
|    「森のめぐみのデザイン運動」Webとしてリニューアルされます!
|    今後は、森のめぐみのデザイン運動の詳細情報をはじめ、
|    審査員情報、応募者数の状況など、
|    み組のデザインスクール&コンペの最新情報もアップします!
| ぜひチェックしてください!!
|
| ◇ Webサイトをチェック!! ▶▶▶ http://www.migumi.jp/
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posted by wiggler at 23:32| Comment(0) | news | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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